Webデザイン講座を働きながら受けるコツは、週の時間割を先に固定し、教育訓練給付の手続きを受講開始前に済ませること。給付は在職者も対象で、指定講座なら受講費用の20〜80%が支給対象になります。
この記事でわかること
- 在職のまま6か月で修了するための週次の時間割の組み方(平日・週末の配分)
- 教育訓練給付を受講前・受講中・修了後のどこで何をするかという時系列の整理
- 在職者が給付を受けるための雇用保険の被保険者期間という前提と、外れやすいケース
- Webデザインをどの順番で学ぶと働きながらでも詰まりにくいか(ツール→コーディング→制作)
- 社内で使う場合と転職を目指す場合で変わる講座の選び方
公的情報源: 厚生労働省「教育訓練給付制度」(参照・2026年7月確認)/厚生労働省「令和6年10月からの教育訓練給付金の拡充」(参照)
結論から整理します
働きながらWebデザインを学ぶとき、つまずくポイントは決まっています。教材の難しさではなく、受講開始後に学習時間を捻出できないことです。
だから順番が大切になります。先に週の時間割を固定し、そこに収まる受講形式を選ぶ。そして申し込む前に給付の手続きを確認する。この2つを押さえるだけで、途中離脱と給付の取り逃しをどちらも避けられます。
- 在職のまま進めるなら平日夜2〜3日+週末3〜4時間を固定枠にするのが現実的
- 教育訓練給付は在職者も対象。ただし雇用保険の被保険者期間などの要件がある
- 専門実践区分は受講開始前の手続きが前提。申し込んでからでは間に合わないことがある
- 学ぶ順番はデザインツール→簡単なコーディング→制作物。同時並行にすると崩れやすい
- 社内活用なら基礎中心、転職なら制作物が残る講座を選ぶ
この記事は、在職者が働きながら修了するための進め方に絞ります。講座の全体像はリスキリング講座おすすめ比較にまとめました。
働きながらWebデザイン講座を受けるための時間割
最初に決めるのは受講先ではなく時間割です。週に固定できる枠を先に確保すると、講座の期間から逆算した計画が立てられます。
多くの講座は6か月前後のカリキュラムで設計されています。たとえばデジタルハリウッドSTUDIOのWebデザイナー専攻 超実践型就職プランは、公式ページ上で受講期間6か月・完全オンラインまたはハイブリッド式が選択可能と案内されています(2026年7月時点の公式ページ表示)。

在職者の週次スケジュール例(6か月コースの場合)
| 曜日の枠 | 使い方 | 目安時間 |
|---|---|---|
| 平日の夜(2〜3日) | 教材の視聴とツール操作の練習 | 1回1〜1.5時間 |
| 週末のどちらか午前 | 課題制作・提出物の仕上げ | 3〜4時間 |
| 通勤などの隙間 | 解説の再視聴、参考サイトの観察 | 1日15〜30分 |
※合計で週6〜9時間が目安です。カリキュラム量は講座により異なるため、想定学習時間は説明会で確認してください。
平日は「操作」、週末は「制作」に分ける
在職者が崩れやすいのは、平日の夜に制作を進めようとするパターンです。デザインの制作は集中の立ち上がりに時間がかかるため、疲れた状態の短い枠には向きません。
平日は手を動かす練習に絞り、まとまった時間が取れる週末に制作を寄せる。この分け方にすると、進捗が止まりにくくなります。
繁忙期を先に申告しておく
受講中に必ず来るのが仕事の繁忙期です。事前に分かっているなら、講座側にその時期を伝えておきましょう。課題の締切調整や補講の案内が受けられる講座もあります。
黙って遅れるより、先に想定を共有しておくほうが復帰しやすいというのは、学習支援の現場では共通する話です。
在職者が使える教育訓練給付|要件と時系列
給付制度は「離職した人のもの」と思われがちですが、実際には在職中の人も対象です。ただし条件があります。
厚生労働省の教育訓練給付制度では、指定を受けた講座を受講した場合に費用の一部が支給されます。2026年7月時点で公表されている給付率は次のとおりです。
給付率と上限(厚生労働省・2026年7月確認)
| 区分 | 給付率 | 年間・上限額 |
|---|---|---|
| 一般教育訓練 | 20% | 10万円 |
| 特定一般教育訓練 | 40%(資格取得等で50%) | 20万円(50%時は25万円) |
| 専門実践教育訓練 | 50%/就職で70%/賃金上昇で80% | 40万円/56万円/64万円 |
出典: 厚生労働省「教育訓練給付制度」(参照)。支給には雇用保険の被保険者期間などの要件があるため、適用可否はハローワークで確認が必要です。

在職者の手続き時系列
| タイミング | やること | 見落としやすい点 |
|---|---|---|
| 受講を決める前 | 講座が指定を受けているかを検索システムで確認 | スクールの表記だけで判断しない |
| 申し込む前 | ハローワークで自分の要件と必要手続きを確認 | 区分により受講開始前の手続きが必要 |
| 受講中 | 出席・課題提出の要件を満たす | 修了できないと支給対象にならない |
| 修了後 | 期限内に支給申請を行う | 申請期限を過ぎると受け取れない |
※手続きの詳細と期限は区分・個人の状況により異なります。必ずお住まいを管轄するハローワークでご確認ください。
給付から外れやすいのはどんな人か
在職者であっても、次のようなケースでは対象外や支給額の減少が起こりえます。
- 雇用保険の被保険者期間が要件に届いていない(就職して間もない場合など)
- 過去に給付を受けており、次に受けられるまでの期間が空いていない
- 講座が厚生労働大臣の指定を受けていない
- 受講開始前に必要な手続きを済ませていない
「対象講座だから自分も対象」とは限りません。講座側の条件と自分側の条件は別、と分けて考えるのが安全です。制度の詳細は専門実践教育訓練給付金で学ぶリスキリング講座の選び方で整理しています。
Webデザインを学ぶ順番|働きながらでも詰まりにくい進め方
働きながらだと、学ぶ範囲を広げすぎた瞬間に止まります。順番を1本にするのが対策です。
- デザインツールの操作:バナーや簡単なページを形にできるところまで
- デザインの基本ルール:余白・文字組み・配色といった見え方の土台
- 簡単なコーディング:構造を理解し、実装側と会話できる水準
- 制作物をまとめる:手を動かした成果を見せられる形に整える

順番を守る利点は明確です。ツールが使えないままデザイン理論を読んでも定着しませんし、逆に理論を飛ばして手だけ動かすと、指摘の意味が分かりません。
独学と講座の使い分け
ツールの基本操作までは、無料の解説でもある程度進みます。差が出るのは自分の制作物に他人の目が入るかどうか。ここは独学だと補いにくい部分です。
すでに独学で基礎を触っている人は、講座を「添削と締切を買う」目的で使うと費用対効果が上がります。学習の進め方の考え方はWebマーケの独学ロードマップとも共通します。
出口別の選び方|社内で使うか、職種を変えるか
同じWebデザイン講座でも、目的が違えば選ぶ基準が変わります。ここを決めずに比較すると、判断が終わりません。
- 今の仕事で使いたい人:バナーや社内資料、簡単なページ更新までを扱う基礎中心の講座で足りることが多い
- 職種を変えたい人:制作物が手元に残り、添削と就業支援がある講座を選ぶ
- まず適性を確かめたい人:短期の入門講座や無料体験で、ツール操作が苦にならないかを試す
- 週の学習時間を確保できない人:6か月コースは受講料が無駄になりやすい。時間を作れる時期まで待つ判断も選択肢
- 受講すれば転職できると考えている人:講座の修了は転職を保証するものではなく、実際は制作物と応募活動が要になる
- 費用の総額を確認していない人:ソフト利用料や機材が別途必要になる場合がある
在職のまま職種を変える動きは、実務スキルを足しながら進めるのが現実的です。年代別の考え方はリスキリング講座おすすめ比較も参考になります。
よくある質問
働きながらWebデザインを学ぶ人から多い質問をまとめます。
Q1:働きながらWebデザイン講座を修了できますか?
週6〜9時間を固定できれば現実的です。平日の夜はツール操作の練習、週末に制作という分け方にすると進みやすくなります。逆に、平日の夜だけで制作まで終わらせようとすると崩れやすいため、まとまった枠を週に1つ確保してください。
Q2:在職中でも教育訓練給付は使えますか?
使えます。教育訓練給付は在職者も対象ですが、雇用保険の被保険者期間などの要件があります。就職して間もない場合や、過去に給付を受けたばかりの場合は対象外になることもあるため、申し込む前にハローワークで確認してください。
Q3:給付の手続きはいつ始めればいいですか?
講座に申し込む前です。区分によっては受講開始前に必要な手続きがあり、申し込んだ後に気づくと間に合わないことがあります。まず厚生労働省の講座検索システムで指定の有無を調べ、次にハローワークで自分の要件を確認する順番が安全です。
Q4:Webデザインはコーディングまで学ぶ必要がありますか?
目的によります。社内で資料やバナーを作る用途なら、デザインツールと基本ルールで足りることが多いです。一方、職種を変えたい場合は簡単なコーディングまで触れておくと、実装側とのやり取りがスムーズになります。学ぶ順番はツールが先、コーディングは後が無理のない流れです。
Q5:オンラインと通学、働きながらならどちらですか?
勤務時間が読めない人はオンライン中心が向きます。ただし、一人だと手が止まりやすい自覚がある人は、通う予定が入るハイブリッド型のほうが続くこともあります。形式を選べる講座もあるため、説明会で自分の勤務パターンを伝えて相談してみてください。
Q6:受講料以外に費用はかかりますか?
デザインツールの利用料やパソコン環境が別途必要になる場合があります。受講料に含まれるかは講座ごとに違うため、総額で比較するのが確実です。説明会では「受講料に何が含まれるか」を具体的に確認してください。
まとめ:時間割を先に決め、手続きは申込前に
働きながらWebデザイン講座を受けるための要点を整理します。
- 受講先より先に週の固定枠(平日夜+週末)を決める
- 平日は操作の練習、制作は週末に寄せると止まりにくい
- 教育訓練給付は在職者も対象。ただし被保険者期間などの要件がある
- 手続きは申し込む前に確認。受講開始後では間に合わないことがある
- 学ぶ順番はツール→基本ルール→コーディング→制作物
まずは候補を2〜3に絞り、説明会で「6か月の進め方」「課題の締切」「費用に含まれるもの」を確認する。ここまで済めば、あとは自分の勤務パターンに合うほうを選ぶだけです。
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免責事項
※本記事は講座選びと公的支援制度の公開情報をもとにした整理です。給付率・上限額・支給要件・手続きの期限は制度改定や個人の状況により異なり、給付の適用や受講後の転職・収入を保証するものではありません。最新の条件は厚生労働省の公式情報およびお住まいを管轄するハローワークでご確認ください。受講料・受講期間・受講形式は各講座の公式サイトで最新の内容をご確認ください。
